[2016年6月15日12時49分更新]

第252回「今夜はロイヤルアスコット開催2日目。クイーンアンSはテピンが歴史的勝利。ベイズ騎手引退」

かなり重い馬場で行われているロイヤルアスコット、初日(14日)のエリザベス女王帽子と服の色は黄色だったようです

クイーンアンS(G1、芝直線1600メートル、アスコット、出走13頭)はアメリカから参戦してきた◎テピン(牝5、M・キャシー、父バーンスタイン)が見事な勝利。勝ちタイムは1分43秒98。半馬身差2着が△ベラルド(牡4、R・ヴァリアン、父ロペデヴェガ)でした。日本から参戦したエイシンエルヴィンは10着。

昨年のBCマイルの覇者テピン。ロイヤルアスコットに参戦の可能性があるとずっと報じられてきて、今年に入ってからここまでの勝ちっぷりはとにかくすごかった(http://guw.nikkansports.com/?p=1702&type=free)(http://guw.nikkansports.com/?p=1890&type=free)(http://guw.nikkansports.com/?p=2021&type=free)。

時計を見ても重い馬場だったことがわかりますが、馬場の悪化が進んだことで当初はテピンを推していたブックメーカーも先週くらいからエルヴェディアやベラルド推しに…。最終的には3番人気まで評価を下げていましたレーシングポスト電子版の記事では「1988年以来の遅い時計」と書いてあります。オーナーは「アメリカ人は馬に薬を投与しているというけど、ノードラッグ、ノーネーザルストリップ」とコメント。

アメリカ、カナダのG1をヨーロッパの芝馬が勝ちまくるのは何の不思議もありませんが、今回は逆の痛快な勝利。この勝利は非常に大きなものとなりました。

英愛仏、3頭の2000ギニー馬が激突したセントジェームズパレスS(G1、芝1600メートル、アスコット、出走7頭)はゴール前で見応え十分の追い比べ。ラチ沿いを抜け出しているランフランコ・デットーリ騎乗のガリレオゴールド(牡3、H・パルマー、父パコボーイ)、追いすがるクリス・ヘイズ騎乗のオウタード(牡3、K・プレンターガスト、父ケープクロス)、その外を猛然と追うライアン・ムーア騎乗のザグルカ・The Gurkha(牡3、A・オブライエン、父ガリレオ)。

フランキー・デットーリ(昨年の2日目、ロイヤルアスコット通算50勝目を挙げる)

フランキー・デットーリ(昨年の2日目、ロイヤルアスコット通算50勝目を挙げる)

勝ったのは英2000ギニー覇者ガリレオゴールド。勝ちタイムは1分44秒01。1馬身4分の1差2着は仏2000ギニー覇者ザグルカ。半馬身差3着が愛2000ギニー覇者オウタード。4着以下の馬はそこから5馬身離されています。3強による名勝負でしたパルマー師外枠から好位を確保し、ラチ沿いへ導いたフランキー・デットーリの騎乗を絶賛しています。このあとはサセックスSに向かって古馬と激突ですね。

初日のその他のレース、2レースの2歳重賞コヴェントリーS(G2、芝1200メートル、出走18頭)はクールモアのカラバッジョ(牡2、A・オブライエン、父スキャットダディ)が快勝。R・ムーア騎乗で勝ちタイムは1分16秒36。

3レースのキングズスタンドS(G1、芝1000メートル、出走17頭)はプロフィッタブル(牡4、C・コックス、父インヴィンシブルスピリット)が重賞4連勝でG1初制覇。アダム・カーヴィー騎乗で勝ちタイムは1分2秒69。2着は一昨年の英セントレジャー前日にジョッキーを振り落としたコタイグローリー。アメリカから参戦した昨年のBCターフスプリント覇者モンゴリアンサタデーは9着でした。

さあ、今夜はロイヤルアスコット2日目エイシンヒカリが出走するプリンスオブウェールズSは6頭立てから5頭立てになるかもしれません。レーシングポスト電子版ザグレイギャッツビーが馬場状態を理由に回避する可能性があることを報じています今朝の日刊スポーツで自分の予想の印と昨年見てきたときの印象について書いたものを掲載しています(※ぜひ読んでいただければ)。

昨年のプリンスオブウェールズS。ザグレイギャッツビーは2着

昨年のプリンスオブウェールズS。ザグレイギャッツビーは2着

栗東へ取材に行ったとき、武豊騎手と会話し、海外競馬のことを何度かうかがったことがあるのですが、武豊騎手から何度も同じフレーズを聞いたことがあるんです。「俺、アスコット競馬場、得意だと思う。数字もかなりいいんじゃないかな」。ロイヤルアスコットにも乗っているし、騎手招待競走のシャーガーカップは7度出場。キャプテンとしてチームを優勝に導いたこともあるし、個人で2勝した年もある。

シャンティイの馬場とアスコット競馬場の馬場はまったく違うと思いますが、この言葉を思い出すと、天才武豊騎手がエイシンヒカリをうまく勝利へエスコートしてくれるんじゃないかな、そう思います。昨年はスピルバーグの敗戦を見届け、悔しい思いをしました。今夜は日本から応援したいと思います。

最後にアメリカから。昨年のワールドオールスタージョッキーズシリーズに参戦したラッセル・ベイズ騎手が引退を表明したと、ブラッドホース電子版などアメリカメディアが報じています。通算1万2842勝だそうです。

昨年のワールドオールスタージョッキーズシリーズ騎手紹介。一番左がベイズ騎手

昨年のワールドオールスタージョッキーズシリーズ騎手紹介。一番左がベイズ騎手

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【木南 友輔】