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[2016年6月11日19時45分更新]
いよいよ、この日がやってきました。ラニ(牡3、松永幹)がベルモントS(G1、ダート2400メートル、ベルモントパーク)に挑みます。会社の先輩にはカジノドライヴのベルモントS挑戦を取材に行った人がいて、いつもうらやましく思っています。ベルモントはどんな空気、光景なんだろう。
ケンタッキーダービーの前には「マイオールドケンタッキーホーム」を歌いますが、ベルモントSの前には「ニューヨークニューヨーク」が流れます。「テッテッテテテ、テッテッテテテ、テッテッテテテッテ!」という伴奏で始まる有名な歌です。あー、行ってみたいー。
今回の遠征、自分が最初に耳にはさんだのは、昨年の9月でした。土曜日の競馬が終わって、競馬場からの帰りに知り合いの事情通と食事をしていたら、「明日、デビューするヘヴンリーロマンスの子」「あー、タピット産駒の」「そうそう」「ラニですね」「ラニは来年のケンタッキーダービーに挑戦するって話だよ」「マジすか?」「マジだよ」と。
急いで在阪の日刊スポーツ記者へ連絡。翌日の阪神競馬場で新馬戦に出るラニ。勝ったらレース後にオーナー関係者、厩舎関係者に確認してもらわないと、と思いましたが、翌日、芝2000メートルの新馬戦でラニは大きく離された4着。ちょっと拍子抜けしたのが正直なところ。そのときはまさか、こんな日が来るとは…。
フェブラリーSの週、「僕もケンタッキーダービーに乗りたい。そのためにまずは今週(ヒヤシンスS)だね」と話してくれた武豊騎手。ヒヤシンスSで敗れた後も陣営はあきらめず、UAEダービーの招待を待ち続けました。UAEダービー参戦が決まったとき、確認の電話を田中敬太レーシングマネジャーにしたら、「これでケンタッキーダービーへの道がつながりました」と興奮気味に伝えてくれました。
ポイント獲得のためにUAEダービー好走が絶対条件でしたが、見事に勝利。陣営は、デビュー前から意識していたケンタッキーダービーへ本当に出走を果たしました。プリークネスS、そして、ベルモントS。芝の競馬が行われている欧州ばかりを見がちな日本の競馬ですが、アメリカへ、ダート競馬の最高峰への挑戦も可能なのだと証明してくれました。
無事に…、できれば先頭でベルモントSのゴールを駆け抜けてほしいと思います。ラニ、武豊騎手、関係者のみなさん、頑張って下さい!
【木南 友輔】