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海外競馬コラム「キナミのつぶやき」|極ウマ・プレミアム

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[2016年3月23日18時48分更新]

第158回「ドバイシーマクラシック展望。ヴァリアン師とアッゼニ騎手とポストポンド」

ドバイでは水曜朝、レースへ向けて多くの日本馬が速い時計を出したようです。枠順も決定。当日がぐんぐん迫ってきます。(※紙面では福娘平本果那記者の「ドバイ番記者」連載中!ぜひ読んでください!)。現地へ行った昨年からあっという間の1年でした。

日本馬3頭、ドゥラメンテラストインパクトワンアンドオンリーが挑むドバイシーマクラシック(G1、芝2410メートル、26日=メイダン)。9頭立てですが、1、4、5番枠ならいい枠が当たった方なのかな…。昨年の経験から自分がレースの勝敗を左右すると思っているのが、走破時計、馬場状態、展開です。

昨年、木曜の朝だったか、金曜の朝だったか、はっきりと思い出せないのですが、フランスメディア、地元メディアのインタビューを終えたフランスのロワイエデュプレ師に一人で突撃取材しました。フランスでアガカーン殿下の主戦厩舎として活躍する名トレーナー。以前、凱旋門賞取材でフランスへ行ったときに話したことやサラフィナがディープインパクト産駒を生んだこと、いろいろ話した後にレースへの意気込みを聞いたら、「メイダン競馬場のコースは坂がないし、時計が速くて日本馬向き」という弱気な言葉が出てきたんです。

ロワイエデュプレ師(昨年のドバイにて)

ロワイエデュプレ師(昨年のドバイにて)

で、デュプレ師とにこやかに話した後に芝コースを歩いたら…、「あれっ、芝が案外深い気がする」。前年にジャスタウェイがドバイデューティーフリーをぶっちぎった馬場もこんな感じだったのかな…。嫌な予感。もしかして、日本の馬より欧州馬に合う馬場なのでは…。ビビビッときて、紙面で打った印は、◎フリントシャー、○ドルニヤ、▲ワンアンドオンリーでした。結果はフランス馬のワンツー(1着ドルニヤ、2着フリントシャー)、前で粘ったワンアンドオンリーが3着。勝ちタイムは2分28秒29という数字でした。

ドバウィ(昨年6月、ダルハムホールスタッドにて)

ドバウィ(昨年6月、ダルハムホールスタッドにて)

一昨年、ジャスタウェイ、ジェンティルドンナはともにレースレコードの勝利だったと思います。軽い馬場、速い流れ…、日本馬向きの展開になればと思いますし、タフな馬場で遅い時計の決着になると、重厚な欧州血統、地元の馬が伸びてくる競馬になるのでは…。イギリスのポストポンド(牡5、R・ヴァリアン、父ドバウィ)、アイルランドのハイランドリール(牡4、A・オブライエン、父ガリレオ)、フランスのダリヤン(牡4、A・ドロワイエデュプレ、父シャマーダル)、この3頭、侮れません。

海外のブックメーカーの評価からドゥラメンテの最大のライバルと目されているのが、ポストポンド。昨年フォワ賞の後にルカ・クマーニ厩舎からロジャー・ヴァリアン厩舎へ転厩した馬で現地の前哨戦を圧勝しています。ヴァリアン師といえば、若手でバリバリの調教師で超日本通。日本には12年のジャパンCスリプトラで挑みましたが、17頭立て17着。この敗戦であらためて日本馬の強さを知ったといいます。奥様が日本人で子どもには日本の子っぽい名前をつけています。厩舎のホームページには東京競馬場のパドックをスクーリングするスリプトラの写真と自転車をこぐロジャーの写真が載っていますし、昨年、厩舎(クレムリンハウス)を見学させてもらったとき、日本人オーナーの所有馬も見せていただきました。

14年の英セントレジャーをキングストンヒルで制したアッゼニとヴァリアン師

14年の英セントレジャーをキングストンヒルで制したアッゼニとヴァリアン師

ポストポンドの鞍上はアンドレア・アッゼニ。昨年短期免許で来日したアッゼニ本人を初めて見たのは一昨年の英セントレジャー。レースが終わって、アッゼニヴァリアン師の写真を撮らせてもらったのですが、次のレースの騎乗馬の勝負服に着替えていたアッゼニ。さっき見直したら、ポストポンドを所有するオバイド殿下の服でした。

オバイド殿下の勝負服を着たアッゼニとヴァリアン師(14年英セントレジャーデーにて)

オバイド殿下の勝負服を着たアッゼニとヴァリアン師(14年英セントレジャーデーにて)

ラストインパクトのジョアン・モレイラ、ハイランドリールのライアン・ムーア、ポストポンドのアッゼニ…、ドバイシーマクラシックに騎乗するこの3騎手が昨年夏から秋にかけて騎乗し、絶賛していたのが、ドバイワールドカップデ―に日本で行われる日経賞(G2、芝2500メートル、26日=中山)のアルバート(牡5、堀)です。日本の週末はいい天気の競馬になってほしいですね。ドバイ、中山、阪神、そして、中京の高松宮記念(G1、芝1200メートル、27日)。競馬ファンにはたまらない週末が近づいています。

※今週末はいよいよ、ドバイワールドカップデー(26日=メイダン)、そして、国内では今年2回目の中央G1、高松宮記念(G1、芝1200メートル、27日=中京)です。データの神様、栗田文人記者の「G1番記者」、哲三塾など紙面充実の日刊スポーツを!ぜひ、駅売店、コンビニなどで手にとってください!どうぞよろしくお願いします!

【木南 友輔】

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