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海外競馬コラム「キナミのつぶやき」|極ウマ・プレミアム

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[2015年12月31日18時31分更新]

第78回「ありがとうございました、2015年。よいお年を!」

2015年最後の日は美浦トレセン。日刊スポーツ賞中山金杯(G3、芝2000メートル、1月5日)へ向け、速い時計を出す馬を中心に取材でした。暖冬を感じつつ、やっぱり最後の日くらいは少し肌寒い方がいいなと思いながら、トレセンの南スタンドへ。一番最初にすれ違ったのは和田正一郎師。いつも馬場開場時間前に自らの足で馬場状態をチェックし、内馬場へ向かう若手トレーナーです。「また、◎を打ってもらって…。期待に応えられず…」と言われましたが、中山大障害◎オジュウチョウサンのこと。09年開業の和田郎厩舎にとって、初のG1挑戦でした。後方から差を詰めてきた6着は中身の濃いものだったと思います。15年は京都金杯で◎マイネルメリエンダが7番人気3着。これからもかなり楽しみな馬がそろっている和田郎厩舎、16年に期待しましょう。

31日朝、馬場を歩く和田郎師

31日朝、馬場を歩く和田郎師

31日朝、気合の表情を見せる栗田記者

31日朝、気合の表情を見せる栗田記者

馬場から引き上げてくる馬をポツンとながめていたら、笑いながら話し掛けてきてくれたのが、藤沢和雄師。「どうだったんだ、有馬記念は、ん?」と傷口に軽く塩を塗られました。「中川君のところの馬は強かったよな。どの馬を狙ったんだ? そうか。ジャパンCはうまく乗っていたよな。ジャパンCで5着の馬が有馬記念で2着にきたんだから、4着の馬、うちのジャングルクルーズも来年は頑張ってもらうぞー」。終始笑顔を絶やさず、日本一の調教師は歩き去っていきます。「先生、僕はアメリカへ取材に行ってみたいんで、来年行って下さい」とお願いすると、「うん、そうだね」と…。6月、ロイヤルアスコットに取材へ行けたこと、ニューマーケットの丘を日本馬が駆け上がる姿を見ることができたのは自分にとって大きな財産になりましたし、この経験を生かしていかなければ、と思っています。

プリンスオブウェールズSに挑んだスピルバーグと高林助手(アスコット競馬場にて)

プリンスオブウェールズSに挑んだスピルバーグと高林助手

正装の藤沢和師(アスコット競馬場にて)

正装の藤沢和師(アスコット競馬場にて)

朝一番でマイネルフロストが松岡騎手騎乗で素晴らしい動きを見せ、ライズトゥフェイムも石川騎手騎乗で抜群の手応え。その後も次々と…。先週のホープフルSを快勝した◎ハートレーも手塚厩舎の隊列で元気な姿を見せ、角馬場で運動。歩く姿を見ているだけでも、身のこなし、体と脚のバランス、顔つき、すごいオーラです。「フォームがきれいだよ。たぶん、測ってみればわかると思うけど、完歩もすごい大きいんじゃないかな」と手塚師。今後は放牧に出される予定でまだ来年の始動戦は決まっていませんが、これからどんな走りを見せてくれるのか、ワクワクしますね。英国のライアン・ムーア、オーストラリアのヒュー・ボウマンが絶賛した大器から目が離せません。

31日朝、美浦トレセンで元気な姿を見せるハートレー

31日朝、美浦トレセンで元気な姿を見せるハートレー

2歳リーディングは譲っても、来年のクラシックはやはりディープインパクトの子が中心でしょう

2歳リーディングは譲っても、来年のクラシックはやはりディープインパクトの子が中心でしょう

12月の香港Cでヌーヴォレコルトが2着に好走した斎藤厩舎にも顔を出してきました。陣営は「なんとかヌーヴォにタイトルを」という気持ちだっただけに満足はしていませんが、「よく頑張ってくれたし、ムーアもヌーヴォレコルトをほめてくれました」と斎藤師はうれしそうでした。忘れちゃいけないのが、JRA所属馬として初めての韓国遠征にチャレンジし、見事に重賞を勝ち切った厩舎力です。6月7日、エスメラルディーナで韓国のトゥクソムC制覇。「遠征の話を聞いたとき、最初は大丈夫かなと思いました。一緒に行く予定の関西馬が遠征をやめて、女の子1頭での輸送。ソウルに着いたときは馬の状態も大変でしたが、ノーザンファームの方々のサポートもあって、よく頑張ってくれたと思います」。栗東で出国へ向けた検疫を受け、船で韓国入り。英語が堪能な鈴木助手が担当し、鞍上は藤井勘一郎騎手という態勢でした。斎藤厩舎の今年の海外遠征は素晴らしいものだったと思います。

5月、ヌーヴォレコルトと小松厩務員、ヴィクトリアMを取材する栗田記者

5月、ヌーヴォレコルトと小松厩務員、ヴィクトリアMを取材する栗田記者

8月には門別競馬場で騎乗中の藤井勘一郎騎手を取材しました

8月には門別競馬場で騎乗中の藤井勘一郎騎手を取材しました

それから、南スタンド近くの松永康厩舎へ。今年はホッコーブレーヴでメルボルンへ遠征しました。フェイムゲームとともに関東馬2頭。コーフィールドCもメルボルンCも悔しい結果に終わりましたが、このチャレンジを見届けることができて、自分は言葉にできないほどの感動を…。今朝も国原厩務員は言っていました。「ブレーヴで海外に行くことができるなんて信じられなかった。すごい経験をさせてもらったし、来年また頑張りたい」。ホッコーブレーヴは現在放牧中。来年はぜひ重賞、そして、G1のタイトルを手にしてほしいなと思います。

ホッコーブレーヴ(メルボルンCにて)

ホッコーブレーヴ(メルボルンCにて)

フェイムゲーム(メルボルンCにて)

フェイムゲーム(メルボルンCにて)

2015年最後の取材は堀厩舎へ。3月のシドニーでリアルインパクトがジョージライダーSを快勝。国内ではクラシックの皐月賞、ダービーをドゥラメンテで制し、マイル路線ではモーリスが安田記念、マイルCS、最後に香港マイルを制覇。初のJRAリーディング、驚異的な数字を残した1年でした。年明けの中山金杯にはネオリアリズムが出走予定。コメンテーターの橋本助手は「相手は強くなりますが、いい競馬をしてくれると思います」と…。ドゥラメンテ、モーリスというスーパーホースが誕生し、2016年も堀厩舎が送り出す馬たちから目が離せません。

31日朝、調教へ向かう堀厩舎の青い隊列

31日朝、調教へ向かう堀厩舎の青い隊列

6月、安田記念へ向けて調整していたリアルインパクト(右)とモーリス

6月、安田記念へ向けて調整していたリアルインパクト(右)とモーリス

ということで…、来年も、自分自身、もっと競馬を勉強して、理解を深めて、取材、予想に励みたいと思います。日刊スポーツの紙面、それから、この海外競馬コラムを来年もどうぞよろしくお願いします!今年1年、ありがとうございました!みなさま、よいお年を!

【木南 友輔】

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