[2015年11月25日17時14分更新]

第53回「奥野VS木南のJC激論番外編~①イトウに行くなら」

奥野庸介氏と木南が24日付の「日刊スポーツ」紙面でジャパンC対談を行いました。その続き…、掲載しきれなかった番外編です。

フリントシャーとマキシム・ギュイヨン騎手(2年前のニエル賞で)

フリントシャーとマキシム・ギュイヨン騎手(2年前のニエル賞で)

木南 結局4頭に落ち着きました。予備登録&選出時点ではフリントシャーやフリーイーグルの名前もありましたね。当初の話だともっと来るのではないかという情報が…。
奥野氏 そうですよね。最初は多ければ7頭ぐらい。みな可能性はあったのですが、それぞれの陣営の事情によって、この4頭です。

木南 火曜朝に東京競馬場で取材していたら、JRAの欧州駐在の方がいらしていて、面識のある方だったのでいろいろ聞いてきました。フリントシャーは飛行機の手配も進んでいて、ギリギリの選択で香港ということになったようです。

昨年の香港ヴァーズを制したフリントシャー(シャティン競馬場のパドックにて)

昨年の香港ヴァーズを制したフリントシャー(シャティン競馬場のパドックにて)

奥野氏 フリントシャーは最後まで気をもたせました。BCターフをやめて、日本になりそうだと…。最終的には香港に進路を変えて、香港ヴァーズでは連覇がかかっています。フリントシャーが出ていれば面白かったが、仮に出てきても、僕はイラプトが能力的に負けず劣らずだと思っていますよ。

木南 フランス、ドイツ勢はアムステルダム(オランダ)からの輸送。昨年まではフランスのシャルルドゴール空港からの貨物便も選択肢にあったそうなんですが、今年からその便がなくてオランダ経由になったそうです。

昨年の香港ヴァーズを制したフリントシャーとギュイヨン騎手

昨年の香港ヴァーズを制したフリントシャーとギュイヨン騎手

奥野氏 やはり輸送は大事になってきます。イレこまなかったり、環境の変化に強いというのは海外で戦う上で強みになりますから。

木南 イトウはバイエルン大賞を勝って、中3週でのレースになる。ナイトフラワーのシールゲン師はデインドリームを育てたドイツのトップトレーナー。なんでも、前走の翌日にJC参戦の勧誘に厩舎へ行ったら即答だったそうです。それで「行くなら直行だ」と。シュタルケは「とにかくおとなしい馬で輸送はまったく苦にしないのでは」とナイトフラワーの精神面をほめていました。

奥野氏 イトウはおそらく逃げるのではないでしょうか。ただ、スピードの違いがあるのでカレンミロティックが行ってしまえば、控えると思うんですが…。

木南 助手さんは「逃げなくても大丈夫」ということを話していますが…。

奥野氏 これまでの競馬を見ると、自分でレースを作って押し切れるのがイトウの魅力ですよね。

木南 去年のアイヴァンホウとジョッキー、調教師、オーナーも一緒かな。ジョッキーのミナリクはチェコ出身。「(冷戦時の)東側の出身なのでジャパンCに乗れるということだけで素直にうれしい」と話していたのが印象的でした。ハープスターのことを「宇宙一の脚」って表現してましたし…。映像でしか見たことがないですが、いつかドイツの競馬を取材に行ってみたいですね。

奥野氏 ドイツはイギリス、アイルランドと比較的似ていまして馬場が重いというか深いですね。イトウが行くか、カレンミロティックが行くか、それで後続がペースが速いのかも、と控えてしまったら、2頭の粘り込みあってもおかしくないのでは…。

木南 それ、痛快すぎます。(続く)

【木南 友輔】