1. HOME
  2. 海外競馬
  3. キナミのつぶやき
  4. 第416回「阪神JF&香港国際競走週間④~フランケルとヘンリー・セシル調教師とトム・クウィリー騎手」

海外競馬コラム「キナミのつぶやき」|極ウマ・プレミアム

2018年12月
« 11月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
更新
随時

[2016年12月9日23時13分更新]

第416回「阪神JF&香港国際競走週間④~フランケルとヘンリー・セシル調教師とトム・クウィリー騎手」

フランケル人気はもちろん、その怪物的な勝ちっぷりもそうですが、それ以外のものも大きかったと言います。サー・ヘンリー・セシル調教師。背が高く、過去に大レースを幾度も制した経験を持ち、スキャンダラスな話題を提供したこともあり、低迷し、そして、人生の最後に偉大な馬とめぐりあう。

12年英チャンピオンSの表彰式、笑顔のクウィリー騎手(中央)とセシル師(左から2人目)

12年英チャンピオンSの表彰式、笑顔のクウィリー騎手(中央)とセシル師(左から2人目)

12年の英チャンピオンS直前、フランケルのラストランへ向け、鞍上のトム・クウィリーと話し合う姿を見たのは、なんだか、すごいところを目の前にしているな、と自分も思いました。怪物フランケルの鞍上はデビューから最後までトム・クウィリーでした

クウィリー自身は若く才能あふれる騎手でしたが、アイルランドではトップになれず、英国へ。セシル厩舎で活躍し、フランケルが3歳シーズンを終えた後は日本へやってきました。12年の年明け、美浦トレセンに彼は来ました。

大きな牧場のバックアップなどはなく、結果が出ぬまま、最終週へ。「フランケルの鞍上と話しておかないと」。そんな思いで取材を申し込むと、トレセンの片隅で手持ち無沙汰な感じで、暇そうにしていた彼は1対1でいろいろと話してくれました。「なんとしても1勝して帰りたい」。そのとおりに最終週に勝利を挙げました。

自分が「フランケルは来シーズン、距離を延びすと聞いているけど」と振ると、「大丈夫。前の馬、周りの馬をうまく使えば絶対に大丈夫」と。

距離を延ばした最後の2走、英インターナショナルS、英チャンピオンSはいずれもスタートで出遅れて後方からの競馬。そして、鋭い末脚で抜け出してきました。英チャンピオンSのレース後、アスコット競馬場の記者会見場で彼に「2月に美浦トレセンで話したの、覚えている?」と聞くと、「もちろん」と彼は答えました

フランケルが引退し、その産駒のデビューを見ることなく、セシル師は亡くなりました。クウィリーはジャドモンドファーム(アブドゥラ殿下)の主戦ではなくなり、大舞台から姿を消しました。今年の英チャンピオンズデーで、あの英チャンピオンS以来となるG1の勝利をクウィリーは挙げています(英チャンピオン・スプリントS)。

怪物、そして、伝説のフランケルその産駒が日本のG1で走ります。じーん…。

で、明日の日刊スポーツ、自分の阪神JF予想が載っていますので、ぜひ読んでいただければ、と思います。よろしくお願いします。今日は都内でじっくり土曜の競馬の予想。香港国際競走も枠順が出て、さあ、これからじっくり検討です。

【木南 友輔】

「キナミのつぶやき」過去の記事

一覧へ