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海外競馬コラム「キナミのつぶやき」|極ウマ・プレミアム

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[2016年6月16日16時09分更新]

第253回「プリンスオブウェールズSは最低人気マイドリームボートが勝利。エイシンヒカリ無念の最下位」

やはり厳しい結果が待っていましたロイヤルアスコット開催2日目、開催で最も高額賞金のレース、プリンスオブウェールズS(G1、芝2000メートル、15日=アスコット、出走6頭)で日本から遠征したエイシンヒカリは逃げ粘れず6着。日本馬初のロイヤルアスコット勝利はなりませんでした。

装鞍所やパレードリング、ゲート裏など落ち着いていて、いい雰囲気に見えたエイシンヒカリ。ただ、スタートしてからのプレッシャーがめちゃくちゃキツかった。すぐ横で徹底的にマークしてきたのがフランキー・デットーリウエスタンヒム。真後ろにピタリとつけたのがジェイミー・スペンサーザグレイギャッツビー。その前3頭を見る形で虎視眈々(たんたん)と脚をためていたのがライアン・ムーアファウンド

エキサイトして走っているし、ピタッと横、後ろからプレッシャーを受け続ける形。手応えを見ていて、直線を向いた時点でエイシンヒカリのチャンスが終わってしまったのがわかりました。昨年の英チャンピオンS(2着)でも素晴らしい追い込みを見せたファウンドが直線半ばで先頭へ。抜け出してからもゴールまで追いまくるライアン。普通ならファウンドが押し切る展開ですが、エイシンヒカリを目標に進めて最後は脚が上がってしまったのかマイドリームボートが予想以上に走ったことも誤算だったのか。

アダム・カーヴィー騎手(14年9月、ドンカスター競馬場にて)

アダム・カーヴィー騎手(14年9月、ドンカスター競馬場にて)

単勝17倍の最低人気だったマイドリームボート(牡4、C・コックス、父ロードシャナキル)。アダム・カーヴィー騎手騎乗で勝ちタイムは2分11秒38。デビューから1200~1600メートルを中心に走ってきた馬。昨年10月にフランス・サンクルーのG3で重賞初制覇。今年初戦の4月、サンダウンのG3ゴードンリチャーズSが初めての10ハロン(芝2000メートル)戦だったのですが、ここでウエスタンヒムを破って重賞連勝。前走はエイシンヒカリがちぎったイスパーン賞5着でした。

直線で馬場の真ん中を突き抜けたわけですが、じっくりしまい勝負にかけてはまった感じ。それにしても…。前日のキングズスタンドSを勝ったコックス師、カーヴィー騎手のコンビ。前日勝った馬が練習だったかのように、馬場の同じようなポジションを走ってきたようにも見えました

能力がなければできない走り。とはいえ、道悪や展開の利も大きく、半信半疑の勝利ということでしょうか。プリンスオブウェールズSから続く10ハロン路線エクリプスS(G1、芝2000メートル、7月2日=サンダウン)のブックメーカーのオッズでマイドリームボートは伏兵扱いになっています。

自分が紙面で打った印は◎ファウンド、○エイシンヒカリ、▲ザグレイギャッツビー。押し切れず2着のファウンド。悔しい予想です。日本から参戦したエイシンヒカリは「モンスター」「ビースト・フロム・イースト」などという文字が現地メディアで躍り、開催の主役の1頭でした。胸を張れる挑戦だったと思いますし、昨年スピルバーグが敗れるのを見てきた自分なりに今後、見解を書ければと思います。

さて、日本馬の悲願はなりませんが、アメリカ勢の活躍がすごいです。

プリンスオブウェールズSの2レース前に行われた2歳牝馬の重賞、クイーンメアリーS(G2、芝1000メートル、出走17頭)はデットーリ騎乗のアメリカ調教馬レディーオーレリア(牝2、W・ワード、父スキャットダディ)が圧勝。勝ちタイムは1分0秒14。一瞬で馬群が抜け出し、2着に7馬身差のワンサイドゲームでした。前日のクイーンアンSテピンに続くアメリカ調教馬の勝利。もしかしたら、プリンスオブウェールズS直前のこの結果も日本からの挑戦者に対する厳しい展開を生む原因だったのかもしれません。

【木南 友輔】

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