[2016年2月12日19時51分更新]

第118回「ニュージーランド産白毛馬のこと。後編」

白毛のジオペラハウスの14(牝2、父ハイシャパラル)を先月、ニュージーランドのセールで購入した高樽秀夫氏ディアレストクラブ代表)の熱いトーク。続きです。

12日の日刊スポーツ紙面

12日の日刊スポーツ紙面

――日本でデビューする可能性も?
高樽氏 遅生まれなのでどうなるのかわかりませんが、もし日本で走らせるなら芝の中距離タイプだと思うんです。1800メートル、2000メートルでデビューかな。(南半球産馬で)遅生まれだし、新馬戦は今年の12月の中山デビューか、あるいは来春、3月の新馬戦になると思います。もし、そうなったときにどの厩舎へ預けるのかもすごい悩んでます。クラブに提供するという選択肢もあるのかもしれません。

生産牧場の紹介写真。手前がジオペラハウスの14。奥は母と半弟(写真は高樽秀夫氏提供)

生産牧場の紹介写真。手前がジオペラハウスの14。奥は母と半弟(写真は高樽秀夫氏提供)

 ――日本ではシラユキヒメの子、ユキチャンブチコが人気です。白毛の魅力は?
高樽氏 たかが色って思われる方もいるかもしれない。でも、以前に所有していたカレイジャスミンという馬がユキチャンと一緒に走ったときに白毛の強さ、魅力を見せてもらったんです。あの系統と違う白毛の系統を作りたい。そう思って、世界中の白毛の情報を探していて、この馬を見つけたんです。この子に関しては、生まれてすぐの当歳のときから「譲ってほしい」とオファーを出して、何度も何度もアプローチしていたのですが、とにかく売ってくれませんでした。ようやくセールに出ることになって、なんとしても手に入れたかったんです。ヨーロッパや中国のバイヤーもすごくてね。この馬から日本にもう一つの白毛の系統を作れればと思っています。

ジオペラハウスの14と高樽氏(中央)、関係者(写真は高樽秀夫氏提供)

ジオペラハウスの14と高樽氏(中央)、関係者(写真は高樽秀夫氏提供)

――以前からチェックしていた馬だということでしたが、実物のこの馬を見たときはどうでしたか?
高樽氏 衝撃的でした。ゾクッとしました。そのくらい衝撃的でした。現地(セール会場)で一緒にいた岡田繁幸さん(ビッグレッドファームグループ代表)も「なんだ、この馬は」って驚かれてて…、僕はこの子が欲しくてたまらなかったので、「競らないでくださいよ」ってお願いしました。「この馬のためだけにニュージーランドまで来たんですから」って。まるで、ペガサスを見たようでした。馬体もハイシャパラルの子で肉付きがいいし、飛節も骨の作りもいい。爪も黄色くてオシャレな色をしています。

ジオペラハウスの14(写真は高樽秀夫氏提供)

ジオペラハウスの14(写真は高樽秀夫氏提供)

――どんな馬になってほしいですか?
高樽氏 オーラがすごいんですよ。それが競走馬としていいのか悪いのかはわかりませんが、人に慣れているし、何事にも動じないんです。セール会場の人すべて、特に女性がこの馬を追い掛けてね・・・。アイドルホースですし、彼女を浦河(北海道)の観光名所にしたいと思うくらいです。それだけの馬だということで責任を今、感じています。この子に失礼のない仕事を必ずしたい、勝負したい、宝物にしたいなと思っています。
【木南 友輔】