海外競馬コラム「キナミのつぶやき」|極ウマ・プレミアム

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[2017年9月17日17時19分更新]

第520回「凱旋門賞まであと2週!英セントレジャーは愛ダービー馬カプリが快勝!気になる出否は…」

昨晩、英国のドンカスター競馬場で行われた英セントレジャーは愛ダービー馬カプリが人気に応えました。ライアン・ムーア騎手は英セントレジャー初勝利。これで英国のクラシックをすべて勝ったことになります。

エイダン・オブライエン師(写真は4年前の英セントレジャー表彰式にて)

エイダン・オブライエ厩舎のペースメーカーが逃げ、好位追走から直線は余裕を持って追い出し。内から抜け出していたゴスデン厩舎のストラディヴァリウス、外から追い込んできたクリスタルオーシャンの猛追をしのぎました。エイダン・オブライエン師はこれで英セントレジャー5勝目。自分が初めてドンカスターへ見に行ったときは、オブライエン厩舎のリーディングライトが勝った年でした。

「Racing UK」で紹介されていたのは、愛ダービー馬で英セントレジャーを勝った馬が70年の3冠馬ニジンスキー以来の快挙であること、エイダン・オブライエン師は過去4頭の英セントレジャー覇者で3頭を凱旋門賞に出走させ、結果が芳しくないこと、それから英セントレジャー覇者で凱旋門賞を勝った馬が58年までさかのぼらなければならない、その馬バリーモスは57年の英セントレジャーを勝って、1年後に凱旋門賞を勝っていること。

これだけ見ると、カプリの凱旋門賞に勝機はなさそうですし、ブックメーカーのオッズも上位を脅かすところまではいってないのですが…、

常識を覆す天才トレーナー、エイダン・オブライエン。カプリの復活でバリードイル勢の層が少しだけ厚くなったのは間違いありません。エイダンは「2400メートルの馬」と認めており、本線は凱旋門賞なのでしょう。

同じ「Racing UK」の記事ではライアン・ムーアのコメントがあります。「今年の凱旋門賞は1頭だけ特別な牝馬がいるが、それをのぞけば、オープンな状態」、つまり、エネイブルは強いが、仮にエネイブルがいなければ、それ以外の馬はどの馬にもチャンスがある凱旋門賞だ、と。

【木南 友輔】

[2017年9月16日18時58分更新]

第519回「ウインクスが20連勝!今夜は英セントレジャーに愛ダービー馬カプリ登場!仏は最後の前哨戦」

先週は土曜の愛チャンピオンSをデコレーテッドナイトが勝利。同日のメイトロンSではウインターがまさかの敗戦。日曜はコリアスプリントで武豊騎手グレイスフルリープが快勝し、コリアCでロンドンタウン、クリソライトがワンツー。夜のシャンティイではニエル賞をクラックスマンが勝利、ヴェルメイユ賞をバティールが勝利(※2年連続JC参戦イラプトのグラファール厩舎)、フォワ賞はチンギスシークレットが押し切って、サトノダイヤモンド、サトノノブレスが失速…、盛りだくさんでした。

さて、台風接近、上陸の今週は中山と阪神で3日間開催。

今日はオーストラリア、シドニーでウインクスが走りました。ロイヤルランドウィック競馬場のジョージメインS(G1、芝1600メートル)、後方待機から直線は大外を伸びて、あっさり差し切り。今シーズンになって、ここ2戦はヒヤヒヤの差し切りでしたが、今日は最後に鞍上のボウマンが流す余裕がありました。今後はもう1戦、シドニーで走ってから、3連覇のかかるコックスプレートに向かうことになるようです。

今夜は欧州でも見逃せないレースが…。

英セントレジャーの行われるドンカスター競馬場(リーディングライトが制した13年に撮影)

クラシック最終戦の英セントレジャーには愛ダービー馬のカプリ(牡3、A・オブライエン、父ガリレオ)が登場します。エプソムの英ダービーはウイングスオブイーグルスの6着でしたが、続くカラの愛ダービーは相当しぶとく脚を使い、最後はクラックスマンの強襲を首差振り切っています。そのクラックスマンがグレートヴォルティジュールSとニエル賞の圧勝で注目を浴びている。今夜のカプリ、超注目です。

英セントレジャーは基本的には近年、凱旋門賞に直結するレースではないのですが、何が起こるかわからないのが競馬。

カプリの前に立ちはだかるのは、マイケル・スタウト厩舎のクリスタルオーシャン(牡3、父シーザスターズ)、前走G1グッドウッドカップでビッグオレンジを破ったストラディヴァリウス(牡3、J・ゴスデン、父シーザスターズ)、英セントレジャーの鬼アッゼニが騎乗するデフォー(牡3、R・ヴァリアン、父ダラカニ)、

そして、凱旋門賞で圧倒的な人気となっているエネイブルの前走ヨークシャーオークスで2着、今回はフランキー・デットーリが騎乗するコロネット(牝3、J・ゴスデン、父ドバウィ)。11頭立ての予定ですが、カプリはどんな競馬をするのか。勝ったときは凱旋門賞に出てくるのか、鞍上は誰になるのか…、注目です。

フランスではメゾンラフィット競馬場で3歳馬のプランスドランジュ賞(G3、芝2000メートル)。13年に仏ダービー馬アンテロがこのレースを勝って凱旋門賞3着(2着オルフェーヴルとは首差)。今年は6頭立て。戦績に傷の少ない素質馬がそろっています。

母ダリヤカーナ、スミヨン騎乗、アガカーンのドゥヴァマニ(牡3、ロワイエデュプレ、父ドバウィ)、ルジェ厩舎でブノワ騎乗、アルシャカブレーシングがオーナーで前走米国アーリントンのG1セクレタリアトS3着だったアファンダム(牡3、父ゾファニー)、仏ダービー3着で前走ギョームドルナーノ賞7着大敗、ペリエ騎乗のレコレト(牡3、ラフォンパリアス、父ウィッパー)、

ゴドルフィン、C・デムーロ騎乗で前走リステッド競走を勝っているベイオブポエッツ(牡3、C・アップルビー、父ロペデヴェガ)、そのリステッド競走3着のヴォルフォンゴ(牡3、F・ヘッド、父ダッチアート)、母がサンクルー大賞覇者、仏ダービー最下位以来でデビュー4戦目のプリュマティック(牡3、A・ファーブル、父ドバウィ)。ここから凱旋門賞に挑んでくる馬がいるかもしれません。

ワンフットインヘブン(昨年の凱旋門賞パドックにて)

同じく、今夜メゾンラフィットで行われる古馬の重賞、メゾンラフィット杯(G3、芝2000メートル)には昨年の凱旋門賞6着、香港ヴァーズ3着のワンフットインヘブン(牡5、ロワイエデュプレ、父ファストネットロック)が出走。ここが秋初戦で、レース内容、今後が注目です。

【木南 友輔】

[2017年9月9日19時50分更新]

第518回「韓国コリアカップ、コリアスプリントの予想!頑張れ、オーストラリア遠征中の小崎綾也騎手!」

明日は韓国のソウル競馬場でコリアカップ、コリアスプリントが行われます。自分がソウルのレッツランパーク(競馬場)へ行ったのは…、確か3年前だったと思うのですが…。調べたら、やっぱり2014年のアジアチャレンジC。大井から3頭が遠征したときでした。

昨年から始まったローカルG1。日本での馬券発売はなく、取材に行っている記者も少なく、情報も少なく、ファンや遠征している馬の関係者にはちょっと申し訳ないのですが…。自分も香港ジョッキークラブのホームページを見ながら、今、うんうん言いながら、どんなレースになるのかを考えています。

香港ジョッキークラブのコラムの書き手は「香港スプリントは日本馬が好結果を得られていないが、グレイスフルリープはしっかりしたダートホースであり、韓国初騎乗の武豊はリスペクトしなければいけない」と。

頑張れ、橋口慎師(中央。2年前のドバイにて。当時は技術調教師)

コリアスプリント(G1、ダート1200メートル、10日=ソウル、15頭立て)◎パワーブレード、○グレースフルリープ、▲ラッキーイヤー、☆オープンザスカイ、△ザトゥルースオアエルス、△トラオンポギョンソン、△ウィンブルドン。7頭も印を打ち過ぎなのはわかりますが、わかんないなあ…。

昨年は香港馬スーパージョッキーが圧勝し、後方からの競馬になったグレープブランデーが3着に入ったレース。今年は香港から▲ラッキーイヤーが参戦しますが、昨年のスーパージョッキーがドバイ国際競走に15、16年と2年連続で参戦した強豪だったのに対し、ちょっと格は落ちる印象。昨秋、今春と芝のG2で香港の一線級と対戦している経験はありますが…。

地元の雄◎パワーブレード(牡4、父メニフィー)は昨年の韓国ダービー馬で昨年のコリアカップ4着馬。今年はドバイで3戦し、3、3、5着。G2アルマクトゥームチャレンジ・ラウンド2では離されたけど、3着。G3ブルジュナハールで5着。地元に戻って先月13日のG3で3着。今回は一気に距離短縮ですが、この相手ならって感じでしょうか。ここに武豊騎手○グレースフルリープが粘り込んで、ってのを期待してます。

明日も競馬を楽しみましょう!(3年前にソウル競馬場にて)

コリアカップ(G1、ダート1800メートル、10日=ソウル、11頭立て)◎サーキットランド、○ロンドンタウン、▲クリソライト、☆パパショット、△トリプルナイン。昨年圧勝した▲クリソライトの連覇なるかに注目が集まってますが…。

ミズンマスト産駒の香港馬◎サーキットランドに期待。3走前は香港のG2チェアマンズトロフィーでラッパードラゴン、ビューティーオンリーに次ぐ3着。2走前はG1チャンピオンズマイルで4着。芝を走ってきた馬ですが、能力があるし、ミズンマスト産駒ならダートをこなしそう。鞍上ナッシュ・ローウィラーがうまくさばければ。

さて、今日はオーストラリアで小崎綾也騎手が2鞍に騎乗しました。先日、ローズヒルガーデンズ競馬場でトライアルに3鞍騎乗し、今回は初のレース。ケンブラ・グランジ競馬場。聞き慣れない競馬場ですが、シドニーから南へだいぶ行った場所にある競馬場のようです。

オーストラリアは州ごとに競馬が違って、シドニーはニューサウスウェルズ州(メルボルンはヴィクトリア州)。ニューサウスウェルズ州は右回りが基本、ヴィクトリア州は左回りが基本、なんていう違いがあります。シドニーの競馬をチェックするときは、「レーシングNSW」のホームページを見ると、レースの結果、動画を見ることができます。今日のケンブラ・グランジ競馬場。「ミーティングタイプ(Meeting Type)」が「プロヴィンシャル(Provincial)」でした。

レーシングNSWのページの右上部を見ると、開催競馬場の名前が5つ。有名なローズヒルガーデンズ(2歳G1ゴールデンスリッパーの開催地)はメトロ、ケンブラグランジはプロヴィンシャル、それ以外の3つの競馬場はミーティングタイプがカントリーとなっています。もちろん、この日の最も大事な開催はメトロのローズヒルガーデンズ。

メルボルンCを観戦に訪れた小崎騎手(2年前のフレミントン競馬場にて)

小崎騎手が今日乗ったのはプロヴィンシャルですが、あのクリス・ウォーラー厩舎の馬。5Rのハンデ戦はトップハンデ59キロの馬に騎乗。8Rも58・5キロを背負った牝馬という馬でした。有力厩舎でチャンスのある馬に乗れていることは素晴らしいし、結果を出していけば、メトロの開催の大きなレースに乗せてもらえる機会がやってくるかもしれません。同じシドニーでは市川雄介騎手も活躍しています。

2年前のフレミントン競馬場で、昨年のシャンティイ競馬場で出会った小崎騎手、向上心を持って行動している彼を応援したいと思います。

【木南 友輔】

[2017年9月8日18時21分更新]

第517回「土曜の愛チャンピオンSは10頭立て!オブライエン厩舎の3歳牝馬ウインターはメイトロンS!」

ほとんど奥野さんが書かれていること、そのままです。

英1000ギニー、愛1000ギニー、コロネーションS、ナッソーSでG1を4連勝中の牝馬ウインター(牝3、A・オブライエン、父ガリレオ)がどのレースを使ってくるのかに注目していましたが、メイトロンSになりました。愛チャンピオンSデーに行われる牝馬限定のマイルG1。

シャンティイの街のメーンストリートに作られた仮設の凱旋門(昨年の凱旋門賞週にて)

常識的に考えて、ここを使って、凱旋門賞参戦というのは考えにくい。ウインターの凱旋門賞参戦の可能性はかなり低くなりました。エネイブルと同じ3歳牝馬であり、同じG1・4連勝中の勢いがあり、エネイブルと未対戦、前走のナッソーSで距離延長を克服した…、とっても未知の存在だったのですが…。

愛チャンピオンS(G1、芝2000メートル、9日=レパーズタウン)は10頭立て。英愛2000ギニー覇者チャーチルが人気を集めていますが、注目はここの結果次第で凱旋門賞を検討するといわれているエミネント。フランケル産駒で前走はドーヴィルのギョームドルナーノ賞で仏2冠馬ブラムトなどを相手に鮮やかな逃げ切りを決めています。

ウェルド厩舎に移籍したザグレイギャッツビー、同じウェルド厩舎のズコワ、オブライエン厩舎はクリフスオブモハーにタージマハルがスタンバイ。好レースが見たいですね。最終レースのハンデキャップ戦には児玉敬厩舎のイルーシヴタイムが出走予定。こちらも注目です。

日曜はシャンティイで凱旋門賞の現地前哨戦。

フォワ賞、ニエル賞、ヴェルメイユ賞。そして、マイルのG1ムーランドロンシャン賞には英国からリブチェスターが遠征します。

【木南 友輔】

[2017年9月5日16時49分更新]

第516回「秋競馬へ向け、美浦ではダービー馬&オークス馬の豪華2ショット!香港はモレイラが5連勝」

美浦にきています。今週から秋競馬が開幕。先週までは馬場開場が午前5時でしたが、今週から午前6時になりました。中山では紫苑S、京成杯AH、阪神ではセントウルSが行われます。美浦トレセンにはG1ゼッケンをつけた馬たちがいっぱい。今朝は7時すぎの坂路下、藤沢和厩舎のソウルスターリング、レイデオロ、サトノアレスが3頭並んで運動し、3頭が一緒に坂路を駆け上がっていきました。

5日朝、美浦の坂路下で運動するオークス馬ソウルスターリング

5日朝、美浦の坂路下で運動するダービー馬レイデオロ(左)とソウルスターリング

5日朝、美浦の坂路下で運動する左からダービー馬レイデオロ、最優秀2歳牡馬サトノアレス、オークス馬ソウルスターリング

暮れの中山大障害でジャンプG1・4連勝を狙うオジュウチョウサンは早くも石神騎手が付きっきりで調教を行っていました。尾関厩舎の隊列にはレッドファルクス、畠山吉厩舎にはマイネルホウオウ、京成杯AHに出走する国枝厩舎のダノンプラチナ。G1馬たちの姿を見ると、ワクワクするし、これからG1ゼッケンを着けるかもしれないスターホースを見つけようと、気が引き締まります。

5日朝、運動を終えて引き上げてきた石神騎手とオジュウチョウサン

5日朝、坂路下で運動していたルージュバック。昨年の勢いが戻ってほしい

5日朝、手塚厩舎のモンドインテロ(左)、セダブリランテス兄弟

今週は海外では凱旋門賞の前哨戦がフランスでフォワ賞、ニエル賞、ヴェルメイユ賞、アイルランドで愛チャンピオンS、愛セントレジャーがあります。韓国では日本馬が遠征しているコリアカップとコリアスプリント。みんな楽しみです。

3日に開幕した香港のシャテン競馬場では、モレイラ騎手が1~5Rでいきなり5連勝。結局、初日5勝のロケットスタートを決めています。今シーズンもマジックマン、すごい数字を残しそうな…。

【木南 友輔】

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